渡瀬康英元県民局長の死亡原因は自殺?兵庫県パワハラ内部告発の真相とは?

兵庫県の斎藤元彦知事に対するパワハラ告発を行った元県西播磨県民局長の渡瀬康英さんが自宅で死去されていたという情報が流れています。自殺の可能性を指摘する報道もあります。

仮に自殺だとしたらその原因はなんだったのでしょう?彼の告発内容や死去に至るまでの経緯、そしてこの事件が示すパワハラ問題の深刻さについて詳しく解説します。

真相解明を求める声が高まる中、私たちは何を知りどう考えるべきなのでしょうか。少しずつ下がって確認ください。


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渡瀬康英局長の死亡が判明

2024年3月に当時の元県民局長(60)が「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」という告発文を一部の報道機関などに配布しました。

告発文には、斎藤知事が職員を怒鳴りつけたハラスメント行為など7つの疑惑が記されていました。

その後、元県民局長は『百条委員会』において証言することになっていましたがその前にお亡くなりになってしまいました。

 

元県民局長の死亡は自殺と報道されるが本当なのか?

兵庫県の元県民局長である渡瀬康英さんは姫路市内の自宅を出たあとに行方がわからなくなり、親族が行方不明届を提出していました。

その後、市内の親族の家で死亡しているのが見つかったそうです。

遺書もあったそうで自殺と推察されます。

SNSなどでは『百条委員会』に出席されたら困るので殺害されたのでは?など様々な憶測が流れていますが根拠のある話ではないので注意してください。

確かに『百条委員会』に出席し事実を明らかにしようとする段階で自殺するというのはタイミング的にはおかしいという指摘は理解できるところですが、根拠なく断定するのは危険。

遺書もあったということで現時点では自殺の可能性が高いと判断すべきだと思われます。

 

元県民局長が自殺した理由は?

兵庫県の元県民局長が自殺した原因は何なのでしょう?

ここでは、告発から死亡までの経緯を振り返ります。

告発から死亡までの経緯を振り返る

元県民局長の渡瀬康英さんは2024年3月12日、兵庫県知事や県幹部職員に対するパワハラ行為を告発しました。

斎藤元彦知事は会見で事実無根と会見で強く否定、告発者を強く批判

しかしながら斎藤元彦知事は会見で事実無根であるとし、更には一方的に元県民局長を誹謗中傷、勤務時間中にすることではないと強く批判しました。

内部告発者を一方的に会見で批判するなどあってはいけないことでしょう。

斎藤元彦知事はパワハラは事実無根としていましたが、現実には「この会見こそが斎藤元彦知事が一方的なパワハラをする人物であると如実に示した」と思われます。

内部告発の一部が事実であったことが判明

2024年4月には産業労働部長が知事に同行した視察で県内の企業からコーヒーメーカーを受け取っていたことなどが判明します。

斎藤元彦知事は事実ではないとしていましたが一部は事実であったことが判明したのです。

県は元県民局長を停職3か月の懲戒処分

しかしながら県は内部告発について内部調査を行い内部調査の結果「核心的な部分が事実と異なる」などとして男性を停職3か月の懲戒処分を科しました。

告発文を作成した元県民局長は3月末で定年退職の予定でしたが、県は直前になって退職予定を取り消し、総務部付とする異例の人事を発令したとされます。

3月末で定職するのに3か月の懲戒処分という重い処分をすることで経歴に大きな傷を付けたのです。明らかに報復人事と言えるでしょう。

事実を含んでいたにも関わらず「核心的な部分が事実と異なる」とあいまいな説明で処分するのもおかしな話ですが更には内部告発者に対して重い処分をすること自体が間違いと思われます。

本来は内部告発者は守らなければいけない。その告発内容が事実でなかったとしても処分は慎重に行うべきですが県は逆に重い処分をしてしまった。これは許されることではないでしょう。

斎藤元彦知事と同じく県も間違った方向に突き進んだと感じます。

現実には告発内容は事実を多く含んでいた

その後、状況は動いていきます。

県は懲戒処分する際に「記載内容の核心的な部分が事実ではない」としていましたが現実には告発文に書かれていたことのうちいくつかが事実であったことが判明していきます。

すなわち嘘を付いたのは元県民局長ではなく県知事だったようです。

その結果、議会で内容の真偽を確かめるための強い調査権を持つ『百条委員会』が設置されました。

渡瀬康英さんはその『百条委員会』において証言することになっていましたがその前にお亡くなりになってしまいました。

元県民局長の死亡理由は?

報道によると元県民局長は遺書を残していたとのことで自殺した可能性が高いと思われます。

まずは県知事が会見で一方的に強く批判したことが心理的に圧迫をしたと思われます。会見で内部告発した人を批判する必要性は全くありません。これは明らかに斎藤元彦知事の問題行為と言えるでしょう。パワハラはないと断言した会見自体が一方的なパワハラであったのは皮肉なことです。

更には県が3か月の懲戒処分と重い処分を科したのも問題と言えるでしょう。すでに告発の内容の一部は事実と判明していたにも関わらず何故か「記載内容の核心的な部分が事実ではない」といった不思議な理由で処分するのはおかしな話です。

勇気をもって内部告発した人間は守られるべき存在ですが逆に追い詰めてしまった県には重大な責任があると言えるでしょう。

他にも元県民局長を圧迫するような行為は報道されていない中でもあったと思われます。そんな中で『百条委員会』で証言するという緊張が重なってしまった。

そういった心労が重なり自殺した可能性があると言えそうです。

 

斎藤元彦知事の対応とコメント

告発に対して、先ほど紹介したように、当初は斎藤元彦知事は事実無根であると断言していました。更には元県民局長を一方的に批判していました。

その後、自殺が伝わると態度は一変、「このタイミングで亡くなったのは残念。会見で私の表現は行き過ぎたものだった」と語っています。

ここでは、知事の対応とその発言内容を詳しく見ていきます。

告発文に対する知事の公式見解

斎藤元彦知事は記者会見において、元県民局長の告発内容について「事実無根」と強く否定しました。

さらに、告発文の内容が公にされる前に内部で問題を解決するべきだったとし、告発の手法についても一方的に批判しました。

内部告発者を守るどころか会見で一方的に批判。組織のトップとしてあってはならない対応をしています。

また、この対応に対しては、一部からは「隠蔽の意図があるのではないか」との疑念も示されています。

元県民局長の死を受けた知事のコメント

元県民局長の自殺が明らかになった後、斎藤元彦知事は再び記者会見を開き、深い悲しみとショックを表明しました。

また「その当時の会見で、私の発言というものは、これまで議会でも説明させていただきましたけれど、表現は行き過ぎた点があったということで、大変反省するところがあります」と反省の弁を述べています。

この斎藤元彦知事の発言からも、元県民局長の自殺が斎藤元彦知事による内部告発者に対するパワハラ会見、そして県によるパワハラ処分などが自殺に関連していることをうかがわせるものとなっています。

 

ネットの反応と今後の展開

元県民局長の自殺を受け、インターネット上では多くの反響が寄せられました。

県の対応に対する批判や、告発者の自殺を防ぐための措置の必要性が強調されています。

ここでは、ネット上の声と今後の調査委員会の動きについて考察します。

告発者の自殺を受けた世間の反応

元県民局長の自殺が報じられると、SNSや掲示板には多くのコメントが寄せられました。

その多くは県知事、そして県の対応に対する批判であり、告発者の保護が十分に行われなかったことに対する憤りが見られます。

また、パワハラ問題の深刻さを改めて認識させられたという声も多く見受けられました。

知事の辞職を求める声も日増しに大きくなっていると感じます。

今後の調査委員会の動きと予測

今回の事件を受けて、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は引き続き調査を進める予定です。

元県民局長の自殺という事態を受けて、今後はより一層の透明性と公正性が求められるでしょう。

また、第三者機関による再調査の実施も検討されており、真相解明に向けた動きが期待されます。

 

まとめ:兵庫県のパワハラ問題とその教訓

兵庫県のパワハラ告発事件は、元県民局長の自殺という悲劇的な結果を迎えてしまいました。

この件は内部告発、パワハラ問題の深刻さと告発者の保護の重要性を改めて浮き彫りにしました。

本来ならば保護されるはずの告発者が逆に会見でさらしものにされ県からは一方的に処分を受ける。こんなことがあってはならないでしょう。

今後、同様の問題を防ぐためには、組織内での透明性の確保と、告発者に対する十分なサポートが求められます。


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