芦原妃名子さん死去と日本テレビの責任問題について

日本テレビは芦原妃名子さんの訃報後「脚本許諾」に関するコメントを発表しましたが、その内容が責任回避とも取れる内容SNSなどで批判が集まっています。

通常、自殺などの問題が起きた時にテレビメディアなどから責任追及の報道がなされます。関係覚者にコメントを求めます、時には記者会見を求めます。

しかしながら今回は日本テレビからの情報は限られており、更にはいつもは執拗な追求をするメディアがほとんど日本テレビへの追求の声を挙げていないことに不満の声が高まっている状況です。

日本テレビの責任と求められている行動は何なのか?今回の問題の経緯を含めてまとめていきます。


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芦原妃名子さんの訃報に対する日テレのコメントに批判集中

日本テレビは芦原妃名子さんの訃報後、「脚本許諾」に関するコメントを発表しましたが、その内容が責任回避に見えるとして批判が集まっています。

「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」
引用元:【全文】日テレ「関係者個人への誹謗中傷はやめて」別コメントを掲出「切にお願い」 「田中さん」原作者訃報に(デイリースポーツ2024年1月30日)

特に、原作代理人である小学館を通じた脚本制作のプロセスについての説明が責任の所在を明確にしないまま終わっている点が問題視されています​。

何故今回のような問題が起きたのか?全く説明がありませんし検証する姿勢も見られません。

また自らの責任や問題点を明確にせず「誹謗中傷はやめていただきたい」という内容のコメントを出しており当事者意識に欠けるという問題点も指摘されています。

誹謗中傷が出る最も大きな要因は日本テレビが今回の問題が起きた原因について責任の所在を明確にしないからでしょう。自らの責任を果たさず他にだけ責任を求める姿勢に批判の声が高まっています。

 

芦原さんの不満と日テレの対応

芦原さんは生前、ドラマ制作に関して、原作に忠実でない脚本の修正や、核となるシーンの削除についてSNSを通じて複数回にわたり不満を表明していました。

しかしながら、これらの問題に対して日本テレビからの具体的な対応や説明が全くなされていませんでした。

全くの放置で原作者を軽視していると言われても仕方がない状況でした。すなわち日本テレビ側に問題があったのは明らかなこと。

そんな中での訃報だったので日本テレビへの不満の声がSNSなどから出ていますがそれは当然でしょう。

抗議の声が高まっている状況でも日本テレビは自らの責任の検証や今後の対応などについて言及していませんがちょっとありえない話と感じます。

 

日本テレビへの今後の対応への期待

日本テレビは「重く受け止めている」とコメントしていますが今回の問題の検証、そして原作者の意向をどのように尊重していくかについての具体的な計画や姿勢を出していません。

まるで他人事のように淡々と言及しており現状では責任を感じていないように見えてしまいます。そしてまるで他人事のようで冷たい印象さえもあります。

この一連の問題を受けて、原作との関係性、著作権の扱い、クリエイターの意向への配慮など、コンテンツ制作における課題が改めて浮かび上がっていますがそれは日本テレビから出ているものではなく他の関係各社からの発信情報のみ。

日本テレビからの言及は全くありません。他のテレビメディアからも自分たちの体制に問題がないのか?など問題点を考えようとする声もありません。

何故問題が起きたのか?それに対してどのように考えているのか?そして今後はどのように対策していくのか?

全て日本テレビが考え、発表すべき内容と思われますがほぼノータッチで責任回避とも取れるような内容の発表のみ。

日本テレビの信用が失われている状況と思われます。

 

他のメディアからも日本テレビの追求がない、メディア全体の問題か

そして他のメディアからも日本テレビへの追求はありません。

普段、自殺などがあったら執拗にコメントを求めたり時には記者会見を求めたりするのがメディアですが今回についてはそういった声がメディアから聞かれることはありません。

身内には甘い忖度体質と思われても仕方がない状況となっています。

テレビを始めとしたメディアなどへの信頼が失われている状況ですが更にその動きが加速しそうな状況と感じます。

 

まとめ

今回の問題は、単に一つのドラマの制作過程におけるトラブルに留まらず、メディア業界全体で原作者と制作サイドの間のコミュニケーションや契約関係、クリエイティブな作品を取り巻く環境について考え直す契機にすべきと言えるでしょう。

しかしながら日本テレビは今回の問題を深く考えているようには見えず改善するどころか今回の問題を検証する姿勢さえも見えません。そのために抗議の声が高まっているのも当然と言えるでしょう。

日本テレビには方向転換してもらいたい。

また他のテレビ・メディアを始めとして日本テレビへの追求の声を出すべきと思われます。身内意識があるのかあまりにも追求の声がなされずこれではメディア全体への不信感が広がってしまう可能性を感じます。


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