ツイッターのコミュニティノートが望月氏や津田氏のツイートに出たということで話題になっています。
どうやらコミュニティノートとはツイッターの情報の真偽が怪しい時などに他のユーザーが情報を正すことができる機能のことらしいい。
ただこのコミュニティノートがどこまで信用できるのか?そこも注目すべきところでしょう。望月氏や津田氏の事例から考えてみます。
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ツイッターのコミュニティノートとは?
ツイッター社によるとコミュニティノートは以下のように説明されています。
コミュニティノートは、Twitterでより正確な情報を入手できるようにすることを目的に作られた機能です。 この機能により、誤解を招く可能性があるツイートに、Twitterユーザーが協力して背景情報を提供することができます。
引用元:Twitterのコミュニティノートについて(Twitterヘルプセンター)
すなわちツイッターユーザー同士が誤解をまねくツイートに背景情報を提供できる機能とのことです。
背景情報、追加情報はメディアや研究機関、行政機関などソースが明らかなものに限ると思われますが明らかに真偽が確かでない情報について補足情報を加えることができるというのは素晴らしい機能と言えるでしょう。
いわゆる一般ユーザーが参加するファクトチェックのような感じですね。
ツイッターのコミュニティノートへの参加条件と参加方法
ツイッターのコミュニティノートへの参加条件と参加する方法を簡単にまとめます。
ツイッターのコミュニティノートへの参加条件
ツイッターのコミュニティノートへの参加条件は以下の通り。
1)Twitterルールに違反しておらず、2)登録してから6ヶ月以上で、3)電話番号認証していることが必須条件のようです。これについては特に問題ないでしょう。
コミュニティノートの協力者になるには、アカウントが以下の条件を満たす必要があります。
- Twitterルールへの違反についての通知を最近受け取っていないこと
協力者が攻撃的な投稿をする可能性の低減を目的とした条件です。- Twitterに登録してから6ヶ月以上経過していること
スパムの抑制を目的とした条件です。- 電話番号が認証済みであること
次の条件を満たす電話番号を指定してください。
引用元:コミュニティノートの新規登録
コミュニティノートに参加する方法
参加したい人は以下リンク先から登録しましょう。規約を確認し
ツイッターのコミュニティノート事例、望月氏のケースの考察
ツイッターのコミュニティノートの事例について望月氏のケースを考えます。
望月氏の3件の書き込みにコミュニティノートが加えられる
疑念だらけ
原発処理水の放出にお墨付き…IAEAは本当に「中立」か 日本は巨額の分担金、電力業界も人員派遣
IAEAはどこまで信を置けるのか。かねて日本政府は、IAEAに巨額の分担金や拠出金を支出してきた。IAEAのお墨付きは、中立的な立場から出たと受け止めるべきか?https://t.co/iweVOSDczA pic.twitter.com/1QqdUkSDR8
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) July 8, 2023
望月氏の書き込みにコミュニティノートに対する考察
まず望月氏はIAEAは本当に「中立」か?と疑念を述べています。「日本は巨額の分担金、電力業界も人員派遣」していることから中立ではない可能性があるという指摘になります。望月氏の言い分は確かに頷ける話のようにも聞こえます。
しかしながらツイッターのコミュニティノートによると日本の分担金はアメリカ、中国に次いで3位になっています。もし分担金で判断するとなるとIAEAは原発処理水に反発している中国の意向も反映することになることでしょう。従って望月氏の話は理論破綻しています。また人員派遣も2021年時点でわずか1.6%でありそれも根拠にすることは明らかにおかしい。
これらの情報を見る限りは望月氏が具体的なデータを持たずに印象操作をしていると判断するしかないでしょう。コミュニティノートが素晴らしい働きをした事例だと感じます。
ツイッターのコミュニティノート事例、津田氏のケースの考察
ツイッターのコミュニティノートの事例について津田氏のケースを考えます。
津田氏の2件の書き込みにコミュニティノートが加えられる
元々トランプのデマや煽動が酷いが故に既存メディア中心にファクトチェック情報を流すようにしたのがコミュニティノート的な参考情報付加の始まりなのに、なんでモデレーションもろくに機能してない日本のツイッターで、匿名でほぼ自由に書ける形で導入したのか。嫌がらせに使われるに決まってるだろ。
— 津田大介 (@tsuda) July 19, 2023
早速「コミュニティノート機能がトランプ元大統領のデマ対策として生まれた」なんて書いてもいないことを書いたことにして、「偽情報」と断言するコミュニティノートが貼られてて、まったくこの機能がろくに働いてないことが証明されてますね。…
— 津田大介 (@tsuda) July 20, 2023
津田氏の2件の書き込みにコミュニティノートに対する考察
元々、津田氏は「トランプのデマや煽動が酷いが故に既存メディア中心にファクトチェック情報を流すようにしたのがコミュニティノート的な参考情報付加の始まり」としており、それに対して「SNS上におけるフェイクニュースとファクトチェックの必要性が広く話題になったのが2016年の米大統領選だったと言われているのは確かです」としているコミュニティノートの指摘は全く問題ないと考えられます。
しかしながら「コミュニティノート機能がトランプ元大統領のデマ対策として生まれた」なんて書いてもいないことを書いたことにして」と反論しています。この辺りを見る限りは津田氏の指摘の方がおかしいように感じます。また偽情報とも断言していないのにさも断言しているような津田氏の指摘もおかしいと感じます。
一方で2つ目の津田氏の書き込みで添付しているBBC情報が2020年の選挙のものであるならば「きっかけが2016年に始まったとするのは根拠としておかしい」とするコミュニティノートの指摘は間違いありません。ただその先に「2016年に始まったのは事実」として違う人がコミュニティノートで書かれておりコミュニティノート側で書いている2つの事項の整合性が取れていないようにも感じます。
コミュニティノートに書かれている情報も正しいとは限らないというのはこの一連の情報提供から明白でしょう。コミュニティノートに書いてある情報も精査が必要と言えます。
ただしこれが失敗事例とまでは言えないと考えられます。
ユーザー同士でソースのある情報で様々な議論をするのは全く問題がないでしょう。同じ情報でも考察が変わるケースはありそれは仕方がありませんが、一方的な情報でのみ判断し拡散されるのは非常に危険です。そういった意味でコミュニティノートは有益と言えそうです。
ツイッターコミュニティノートの懸念点など
ツイッターのコミュニティノートの懸念点があるとしたらやはり運営元のツイッター社の運用方針でしょう。
以前、イーロン・マスク氏が経営に関わる以前のツイッター社ではリベラル系など偏った情報がトレンドに出てくるという指摘がありました。確かにBuzzFeedJapanの記事がやたらとトレンドに出ていたのでおかしいと感じていた人は多かったことでしょう。
逆に現在のイーロン・マスク氏が経営に加わったことで忖度のないトレンドになったのかと言えば、そうとも言い切れないでしょう。逆の忖度をしている可能性もあります。
コミュニティノートについても運営元の意向が働けば簡単に偏った情報になる可能性はあります。ユーザー側からも厳しい目で見る必要があるでしょう。
それにより一般ユーザーが参加するファクトチェックとしての機能が発揮されると思われます。
まとめ
現在、ツイッターで日本でもコミュニティノートの運用が始まっています。
一方的な書き込みなど印象操作を防ぐという目的では素晴らしい働きをしていると感じる一方でコミュニティノートの情報が正しいとも限らないので注意は必要とも感じます。
- 現時点ではコミュニティノートが多様な情報を提供し素晴らしい働きをしている
- その一方でコミュニティノートの情報が全て正しい情報とは限らないので注意が必要
もともとのツイートの情報提供、コミュニティノートの指摘の書き込みの双方共に根拠としている情報も含めて内容を精査・確認する必要があるでしょう。そうでなくては全く意味がありません。
特に右寄り、左寄りなどバイアスが掛かっていると自分に都合の良い情報を信じやすいという指摘もあります。コミュニティノートを含む情報を確認する場合はできるだけ頭をまっさらにして中立で何が正しいのか考えて欲しいところです。
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