2024年東京都知事選で得票数2位を獲得した石丸伸二氏は大きな話題となりました。広島県安芸高田市長時代の実績をひっさげて東京進出、凄いことです。
しかしながら、その一方で、広島県安芸高田市長時代にはいくつかの問題を抱えていたとされています。実績と言われていることが実は大きな問題を残したという指摘もあります。
石丸氏はなぜ市長職を辞してまで都知事選に挑んだのか。その背景には、彼が市長として成し遂げたと言われる実績に潜む「4つの問題」があると言われています。
本記事では、石丸氏の都知事選出馬の理由と、その裏に隠された真実に迫ります。また、彼の経歴や実績についても詳しく見ていきます。
(様々な声をまとめていますがおかしな内容があれば下の方にあるコメント欄で指摘いただければと思います。必要に応じて追記編集などします)
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石丸伸二氏の経歴と実績
まずは石丸伸二氏の経歴と実績を紹介します。
石丸伸二氏の経歴
石丸伸二氏は、京都大学経済学部を卒業し、三菱東京UFJ銀行でキャリアをスタートさせました。ニューヨークでの駐在経験を経て、2020年に安芸高田市長に就任しました。
彼の経歴は、エリート銀行員から市長という異色のキャリアを持ち、多くの注目を集めました。
市長としての実績とその評価
市長としての石丸氏の主な実績はおおまかには財政改革やYouTubeを活用した情報発信があります。
特にふるさと納税額の増加、YouTubeでの発信による議会の透明化やYouTubeの収益、市民との対話を重視した施策が評価されています。その他には給食費の無償化などの子育て支援政策。
一方で不要と思われる事業は廃止しており多数の実績があるように見えます。
- YouTubeを活用した情報発信による収益
- ふるさと納税額の増加
- 財政の黒字化、経常収支比率の改善
- 公共施設等総合管理計画及び個別施設計画の策定
- 給食費の無償化、保育士の待遇改善、エプロン・オムツのサブスク
- 市民との対話を重視
- 田んぼアート事業の中止
- 観光協会の解散
- 市花火大会の廃止
- 青少年海外派遣事業の廃止
ただし、これらの実績には後に述べるような問題も含まれており、評価は一様ではありません。
石丸伸二氏の都知事選出馬の背景と真相
石丸伸二氏の都知事選出馬の背景と真相について紹介します。
なぜ市長職を投げ出してまで都知事選に出馬したのか
石丸伸二氏は安芸高田市長としての任期を途中で辞し、東京都知事選に挑みました。この決断の背景にはいくつかの要因が考えられます。
まず、石丸氏は市長としての実績をさらに大きな舞台で生かしたいという野心があったと見られます。安芸高田市での経験を東京都という大都市で活かし、より多くの市民に貢献したいという思いがあったのでしょう。
日本を良くするためという大きな目標を達成するために東京から変えていくという「東京を動かそう」というスローガンで戦いました。
しかしながら安芸高田市の市長を途中で投げ出したという評価もあり賛否両論があるところです。後述するように中途半端にして投げ出したという厳しい指摘もあります。
石丸氏の選挙手法や政治手法とその限界
石丸氏の選挙手法、政治手法は積極的な情報発信とSNSを活用したものです。彼は市政の透明性を高め、市民との対話を重視する姿勢を示していました。しかし、この手法には限界もありました。
特に、安芸高田市長時代には市議会や市民との意見の対立が深刻化し、市政運営が難航する場面も多々ありました。
これが切り取り動画で全国に出回り、石丸伸二市長が正義で市議が悪という構図は受けて知名度がアップしましたが、現実には石丸伸二市長が対話ができないだけという厳しい評価をする人もいます。
議会での対話が進まなくなり専決処分などの市長独断での政治になる傾向がありました。専決処分については弁護士が違法行為であると指摘するものもあり独裁的な手法を批判する声も多いところです。
安芸高田市長時代の「5つの問題」について解説
安芸高田市長時代の「5つの問題」についてまとめていきます。
1. 財政改革・黒字化の実態
石丸氏の市長としての主な実績の一つは、財政改革による黒字化でした。しかし、この改革には疑問の声もあります。
石丸氏は「市長就任以前の5年間は市の財政は実質単年度収支が赤字であった。それを黒字に立て直した」と主張しています。現実に石丸市政開始後の21年度は黒字化しています。
しかしながら黒字化した2021年度はコロナ禍による特殊要因があり国からの地方自治体への巨額の財政支援措置がありました。これは一時的な措置で、22年度決算では当然のように安芸高田市は再び赤字に転落。
これで財政黒字化を成果とするのはさすがに詭弁だという指摘があります。
あくまでも外部要因での黒字化であり長期的な財政黒字化の道を切り開いたわけではありません。
不要な事業を廃止したということは実績として考えてもいいのかもしれませんが黒字化を成果とするのは言い過ぎと思われます。
2. 公共施設管理計画の課題
石丸氏は公共施設の管理計画を策定しその実行に努めました。
しかしながらこちらも、総務省が21年度にアドバイザー等を活用するための特別交付税措置(財政支援)を改めて実施し、各地方自治体に見直し計画を改めて作らせることになっていたものです。
国主導の計画づくりのため、市長の成果とするのは無理があるという指摘があります。
また計画を立てることよりも実行が大切。しかしながら議会との調整がうまくいかず、この計画の進捗は遅れがちであり、実際の成果には限界がありました。
3.経常収支比率
経常収支比率は財政の健全性を示す重要な指標ですが、石丸氏の時代にはこの指標が一時的に改善されたものの、持続性には疑問が残ります。
特に、コロナ禍の一時的な財政支援が大きな要因であり長期的な視点では問題が解決されていないとの指摘があります。
4.給食費無償化の持続性に疑問
石丸氏は給食費無償化を達成したことを成果に挙げることが多いです。ただしこちらも持続性に問題があるという声があります。
継続には毎年1億円レベルの予算が必要になると言われています。そしてその実現のために基金を切り崩したと言われています。
当然のことながら基金は有限であり給食費無償化は持続性があるのか?と疑問視されているわけです。残された人たちがそのつけを払わないといけないという状況になりかねません。
5. 随意契約とその影響
石丸市政の大きな問題として特定の企業との随意契約に関するものが挙げられます。本来は競争入札すべきところを副市長と関係が強い企業と随意契約していたことが問題視されたのです。
これにより、一部の企業が市からの受注を独占し公正な競争が阻害されたとの指摘があります。
このような契約は市政の透明性と公平性を損なうものです。
それに対する指摘も石丸伸二市長は真摯に回答していないように見えます。
石丸伸二さん、副市長の選定業者を相場より格安で随意契約して議会に説明もなく予算も出してたけどそれアリなん?って話になったら話聞かない人には答えないッ!!!つってその後時間いっぱいまでとにかくはぐらかしてる。これひまそらあかねが1年半やりあってきた相手と全く同じで笑った pic.twitter.com/3fCDlaIoXE
— ミッシングof the year (@GARIoftheyear) June 24, 2024
その他
その他、ふるさと納税額の増加やYouTube収益の増加を成果としてあげても良いのか?という疑問の声もあります。
これらは一過性のものである可能性が高く持続性がないからです。一方で政治に関心がある人を増やしたというのは実績としてあげてもいいでしょう。
その他、婚活事業の廃止については疑問の声もあります。比較的コスパ良く事業を通じて結婚する人がいました。年間300万円程度の予算で5%程度の婚姻がこの婚活事業でなされており少子化対策にもなっています。
石丸氏は効果がない、LGBTに配慮して廃止したと理由を述べていますが廃止を疑問視する声も多いようです。
結局のところ、石丸氏が成果としてあげているものは全体的に持続性のないものが多く評価して良いのかどうか不明。賛否両論あります。
ひどい言い方をすれば石丸氏が都知事選挙などに進出するための実績作りのために安芸高田市が利用されたという視点もあるようです。
石丸氏の政治スタイルと市民の反応
石丸氏の政治スタイルと市民の反応についてまとめます。
市民の反応と市長選の結果
石丸氏の政治スタイルは、市民からの支持と批判の両方を受けたようです。特に市議会との対立や一部の政策に対する市民の不満が後の市長選の結果に影響しました。
東京都知事選挙と同日に行われた安芸高田市の市長選では、石丸氏派の立候補者が破れ対話路線の候補者が当選しています。
石丸伸二元市長の不満が選挙で現れた形です。
SNSでの活動とその影響
石丸氏はSNSを積極的に活用し、広く市民との対話を試みました。これにより、若者を中心に支持を集めましたが、一方で批判の声も多く上がったようです。
SNSを通じた情報発信は、政治の透明性を高める一方で、誤解や対立を生むリスクも伴います。特に切り取り動画での一方的な断罪は恐ろしい。今後の課題と言えるでしょう。
まとめ:石丸伸二氏の真実と今後の展望
石丸伸二氏の都知事選出馬と市長時代の問題を振り返ると、彼の政治手法には評価すべき点と課題の両方が見えてきます。
今後の彼の活動がどのように展開されるのか、その動向に注目が集まります。
都知事選での結果を受けて、石丸氏がどのような政治姿勢を示すのか、引き続き注目していきたいと思います。
情報参考元:https://gendai.media/articles/-/133470
情報参考元2:https://note.com/suitonrou/n/naf373a675426
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